出会いは最悪だった

あの人は私の失敗に笑っていた

「初対面なのに失礼だね」
小さな、小さな声で呟いた

「え?」

どうやら声は聞こえてなかったみたい
それはそれで良かったのかもしれないし、悪かったのかもしれない


私には好きな人がいた
その人はまったく相手にはしてくれなかった

やがて、人生でもっとも激しく心が揺れ動く時期が少年、少女達に訪れる

夢、希望
勝利、敗北
楽しみ、悲しみ
喜び、妬み
憂い、悲しみ
結束、裏切り

そして

挫折

様々な想いや考えが不気味にも、繊細に交差していく…


春が過ぎ、夏が来て

夏が過ぎ、秋が来て

秋が過ぎ、冬が来て

冬が過ぎ、また春が来て

止めることのできない時の中で

「私は、

 あなたに

 恋してゆく」