紅葉も終わり、木々の葉も散り終わり

「は〜っ」
思わず息で手を温めてしまうような寒い日

「なんか、街並み変わったなぁ」

ふと気付く

以前、使っていた道の景色が変わっていたり
以前、通っていた店がなくなっていたり

人は、とてもすごい早さで町を変えていく
『進歩』、『発展』
などという言葉があるが、人の「進歩」はとても早い
住宅と木しかなかった町を街へとものすごい勢いで変えていく
そのスピードは人にはとても追いつけないものだったりもする
人の行いのスピードに人がついていけないような…

時々、人をおそろしく感じる
どんな物でも素早く変えてしまえる人間を…

そこにあった想いはどうなったのだろう

「変わっていくのは町だけなのかな…」

町が変わっていくことで、あるいは、人の心でさえ…
人が住み良く、便利にしてしまったがために失ってしまった大切なもの
でも、人はその大切なものを追い求めて生活しているのかもしれない

「でも…」

こんなことを考えいてる僕もまた、それを探し
『未来』という、どんなに人が進歩しても決して舗装することのできない道を歩いていくのだろう