時々、いろんなことが虚しくなる
空っぽというか…

ただ、その空白の部分に入るもの
入っていたものは何なのかわからなくて
そもそもその部分に何かが入っていたのかすらわからなくて

「人ってどうしてやっとの思いで手に入れたものも
 簡単に手放してしまうんだろうな」

「手に、入ったからじゃないかな」

「後には何か残るのかな」

「心に残るってやつじゃないかな」


心に残るもの…

傷痕

ふっと頭に浮かんだ

やっぱり何かが空白で
記憶を失ってしまったみたいに曖昧な心

きっとあったであろう大切なトキ
既に失われてしまった大切な時
いつかあるであろう大切なトキ
やがては失われていく大切な時

でも、それらは全て不確かなもので

なにかが埋まらないまま、空っぽな時間は流れていく